草冠の下に「占」と書く漢字
さて何と読むのでしょう?
見たことあるような無いような…
そしてどんな意味を持つ漢字なのでしょう?
早速、草冠の下に「占」を書いて調べてみました!
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草冠の下に「占」と書く漢字の読み方は?
草冠の下に「占」を書くと「苫」という字が完成しました!
音読みで「セン」
訓読みで「トマ」です。
トマ…トマ…といえば?
「苫」のつくコトバといえば?
真っ先に思い浮かんだのは苫小牧(トマコマイ)!
そう北海道にある苫小牧市です。
苫小牧といえば、夏の甲子園高校野球大会で北海道に初めて深紅の優勝旗をもたらした駒大苫小牧高校野球部がある街。
あの頃のエース、マー君こと田中将大投手は今やアメリカメジャーリーグで活躍中ですよね。
当時、私は北海道民でした。
どんどん勝ち上がっていく駒苫に毎日大興奮!
会社では仕事中も気になって、試合速報をパソコンでチラチラ見ながら応援していました(笑)
優勝は本当に嬉しい出来事でした。
また苫小牧市はアイスホッケーが盛んな街、ホッキ貝の水揚げ漁獲量が日本一の街です。
苫小牧のみならず「苫」という漢字は、
苫前(トママエ)
苫米地(トマベチ)
など、他にも地名に使用されていることの多い漢字です。
ところで「苫」って何でしょう?
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「苫」の漢字の意味は?
菅や茅などのイネ科植物の草を粗く編んで作ったムシロ。
船などを覆い、雨に濡れるのを防ぐのに用いるとのことです。
このムシロの意味の「苫」を使った歌が見つかりましたよ!
「苫」が出てくる歌とは?
秋の田の(あきのたの)
仮庵の庵の苫をあらみ(かりほのいほの とまをあらみ)
わが衣手は露にぬれつつ(わがころもでは つゆにぬれつつ)
こちらの作者は天智天皇とされています。
百人一首の中でも詠まれている歌なんですね。
訳しますと…
「秋の田んぼの近くにある仮の小屋は、屋根の苫の編み目が荒いので、私の衣の袖が夜露に濡れていってしまうよ。」
という意味です。
仮の小屋とは動物が田んぼに入ってこないように見張るための小屋ということです。
天智天皇が見張りをしていたわけではなく、農民の生活を詠んだ歌ですね。
苫の編み目がしっかりしていたら、この歌は出来なかったかもしれませんね!
「子供と愉しむ百人一首」より
まとめ
- 草冠の下に「占」と書く漢字は「苫」
音読みで「セン」
訓読みで「トマ」です。
- 「苫」のつくコトバは、苫小牧・苫前・苫米地などの地名が多いです。
- 「苫」の漢字の意味は、菅や茅などのイネ科植物の草を粗く編んで作ったムシロ。
- 「苫」は百人一首の中で詠まれている歌にも登場しています。
ちなみに苫小牧は、苫小牧川付近の地域の昔の名称「マコマイ(アイヌ語)」
その一帯には沼もあったので沼を意味する「ト(アイヌ語)」をつけて「トマコマイ」と呼ばれるようになったそうです。
ムシロの意味は無く、「トマ」の読みがピッタリだったということですね!」
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