「さあ、ついに今回の春場所も千秋楽を迎えました!」
相撲中継の解説で、こんなセリフをよく聞くけどどういう意味?
春場所だろうが夏場所だろうが千秋楽って「秋」の字を使うじゃない。
しかも同じ読み方で千穐楽っていうのもあるみたいだし・・
意味や由来って何だろうなあ~・・・気になる!
そこで!千秋楽の語源や対義語、千穐楽との違いを解説しちゃいます!
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千秋楽の意味や由来・語源は何?千穐楽との違いや対義語まで徹底調査!!
千秋楽の意味が知りたい!由来・語源は?
千秋楽とは、相撲や歌舞伎の最終日を表す言葉です。
「落日」「楽」と略して言ったりもします。
他にも、演劇やコンサートツアーの最終日にも千秋楽なんて呼ぶこともありますよね。
私も「あぁ、最後の日なんだな~」程度の認識でしたが、そもそも千秋楽なんてシャレた言葉はどこから来たのでしょうか。
その由来・語源には諸説があります!
- もともと雅楽のタイトルだった
雅楽の世界では「千秋楽」という曲があり、それは決まって最後に演奏されていたそうです。
そのことから、最後=千秋楽という認識になったとされます。
なんてシンプルな理由なんでしょう(笑)
- 能の舞台で使われていた
能の演舞に「高砂(たかさご)」という作品があります。
高砂の物語の最後に歌われるのが、千秋楽というタイトルの詩です。
そのことから、最後=千秋楽という認識になった説もあります。
またシンプルなパターンでした(笑)
千秋楽という言葉は雅楽や能の世界から広まっていったんですね!
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千秋楽と千穐楽、何が違うの?
かつて演劇の世界では、「千穐楽」という文字を使っていました。
演出上、火を使う事が多く、引火による火事が心配されていました。
「秋」には「火」という字を含むので、縁起が悪いとされ、代わりに同じ読みである「穐」を採用したのです。
時代が変わり、木造の劇場が少なくなった為、火事の心配も薄れていったことにより、本来の「千秋楽」という文字を使用するようになったのです。
なんだか迷信っぽいけど、火事は怖いですからね。
当時の人たちも必死だったのでしょう。
千秋楽の対義語は?
千秋楽の対義語はズバリ!「初日」です!!
そのままかい!(笑)
最終日には千秋楽、じゃあ初日は・・・?と考えましたが、
どうやら、初日は初日のままらしいです(笑)
※ちなみに、会場(コンサートホールや劇場)がオープンして、一番最初に行なわれる公演を「杮落とし(こけらおとし)」と言います。
建築を終えた際に、屋根に残った木屑を払い落とすという意味合いがあります。
まとめ
・千秋楽とは最終日のこと!
・由来は雅楽や能の歴史にあり!
・「秋」という字には「火」が含まれているので、火事を心配していた昔の演劇界では嫌われていた
・演劇界では代わりに千穐楽という漢字で表していた時代がある。
・千秋楽の対義語は「初日」
雅楽の最後の曲だからという由来が、なんともシンプルでおもしろいですよね。
でも「秋」が、とばっちりを受けてて可愛そうでした(笑)
千秋楽って、言葉の響きが古風でかっこいいよね!
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