今年も4月にやってくる「こと座流星群」
今から心待ちにしている方もいるかもしれませんね。
ところで、こと座にはどんな神話が秘められているのでしょうか?
どうして「琴」が星座になったのでしょう…
今回の記事は、そんなこと座の神話を簡単に読んでみたい方必見です!
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こと座の神話を簡単に知りたい!
それでは、こと座の神話を簡単にお話してみますね。
昔、ギリシャに一人の竪琴(たてごと)の名手の男性がいました。
ところが、その竪琴の名手の妻が、蛇にかまれて死んでしまいました。
竪琴の名手は、あの世へ妻を取り戻しに行きますが途中で失敗!
妻には二度と会えなくなり、その悲しみから竪琴を弾くことをやめてしまいました。
という悲しいお話です。
※竪琴(たてごと)とは…古代のギリシャで使われていたリラという楽器です。
ハープのように弦をたてにして指で弾く西洋の琴です。
ところで竪琴の名手は死者ではないのに、なぜあの世に妻を迎えに行けたのでしょう?
どんな失敗をして、妻に会えなくなってしまったのでしょうか?
そんなギモンを思ってしまった方へ、謎を解くべく次章へご案内します!
こと座の神話を簡単に、もう少し知ってみたい!
こと座の神話の真相はこちらです!
むかしむかしギリシャに、音楽の才能に優れた竪琴の名手オルフェウスという名の男性がいました。
オルフェウスが竪琴で演奏を始めると森中は静まり返り、動物たちもその美しい音色に聞き入ったほどでした。
やがてオルフェウスは、美しい妖精のエウリディケと結婚しました。
幸せな日々が続くはずでしたが、エウリディケは毒蛇にかまれてあっという間に命を落としてしまいます。
オルフェウスはどうしてもエウリディケの死が受け入れられず、冥界へ妻を取り戻しに行く決意をしました。
死者ではないオルフェウスが冥界の王ハデスの元にたどり着くまでは、たくさんの冥界の番人に邪魔をされました。
しかしオルフェウスの竪琴の音色はそんな時にも番人たちを魅了し、誰もが道を通してくれたのです。
やっと冥界の王ハデスの元にたどり着いたオルフェウス。
エウリディケを返してほしいと懇願し竪琴を響かせますが、ハデスは簡単には承諾しません。
ところがその音色をハデスと一緒に聞いていた妻のペルセポネが感銘を受けハデスを説得、ついにハデスは願いを聞き入れることにしました。
ただしハデスは、ここでエウリディケを返す条件を出します。
「地上にたどり着くまでは絶対に後ろからついてきている妻を振り返って見てはいけない」と。
ついにオルフェウスはエウリディケを連れて地上へと戻っていきます。
ところが地上の光が見えきてあと少しというところで、思わず後ろを振り返ってしまったのです!!
たちまちエウリディケは冥界に連れ戻され、もう二度と会えなってしまいました。
地上に戻ったオルフェウスは悲しみに暮れ、竪琴を弾くこともなくなりました。
オルフェウスの死後、彼を憐れんだ天空の王ゼウスが竪琴を天に上げ、こと座としたと伝えられています。
ここまで、こと座の神話を簡単にお話してみました。
竪琴の名手オルフェウスが亡くなった妻を連れ戻しに冥界へ行ったのに、地上に帰るまでの約束「後ろを振り返らない」を破ってしまう…
そして二度と妻に会えなくなってしまい、竪琴も弾けなくなってしまったというお話でしたね。
ああ…なぜ振り返ってしまったのか!
私は思わず「鶴の恩返し」を連想してしまいました…
大事な約束なのに、一瞬の出来心ですべてを失ってしまう人間の心の弱さ。
こと座の神話もそんなことを私たちに教えてくれているのでしょうか。
4月、こと座の流星群たちがオルフェウスの竪琴を奏でるような夜空を見てみたいですね!
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