僕は真夏の暑い中、意識を失いかけました。
その日はランニングで10km走りきる!と意気込んで家を出ました。僕は水分も取らず日光が照りつける川の土手を1時間以上走り続けていました。とにかく目標を達成したい一心で走り続けたんですね。
しかし、途中で激しい頭痛がおこり意識がもうろうとしてきました。僕はこれはやばい!と感じ走るのをやめました。きっとそのまま走り続けていれば熱中症で倒れていたと思います。
熱中症は命を落とす可能性もあるほど危険なものだと知ったのはそのあとになってでした。がんばることは大切ですが、まずは自分の身の安全が最優先です。そのために、僕は熱中症についての知識を、しっかりと知っておこうと思いました。
今回は、熱中症になったときに冷やすべき場所について、見ていきたいと思います。応急処置のやり方も載せましたので、合わせて確認しておきましょう。
冷やすべき3つの場所とは
熱中症になった場合に冷やすべき体の場所は、太い血管が流れている場所です。冷やす場所は両側の首筋や脇の下、足の付け根です。これらの部分は多くの血液が流れており、冷やすことで効率的に体の温度を下げることができます。
2.脇の下
3.足の付け根(股関節部分)
首を冷やすときの注意点
首は後ろ側ではなく横側を冷やすようにしましょう。首の後ろ側には脳へ向かう血管がたくさんあります。そのため、この部分を冷やしてしまうと、血管が収縮し脳へ血液が流れにくくなりめまいなどが起こる原因となります。
また、首の後ろを冷やすと脳が暑くないと勘違いをして、体が汗をかくのをやめてしまう場合もあります。汗は体温を下げる役割があります。そのため、汗がでなくなると、体の温度がさらに上がってしまう危険性もありますので注意が必要です。
冷やし方
体を冷やすためのものは、保冷剤や氷などいくつかの種類がありますよね。それらの中でも何で冷やすかによって冷やし方も変わります。そこで、この章では冷やすものごとの、冷やし方についてみていきたいと思います。
保冷剤や凍ったペットボトル
そのままの状態で体を冷やすと冷たすぎるため、低温やけどになる可能性があります。保冷剤や凍ったペットボトルで冷やす場合は、タオルなどに包んで体に当てるようにするとよいですね。自動販売機で買った缶やペットボトルなどもタオルで包んで体を冷やすようにしましょう。
氷
氷はビニール袋などにいれて冷やします。氷入れたビニール袋もそのままだと冷たすぎるためタオルなどに包んで体に当てるようにしましょう。また、氷の場合は氷水にして、そこに浸したタオルを体に当てて冷やすこともできますよ。
うちわ
保冷剤や氷がない場合はうちわなどであおぐようにしましょう。うちわなどを使う時は、皮膚に直接水をかけてあおぐと効果的です。水をつけて仰ぐことで体の熱が奪われやすくなります。
熱中症の応急処置の手順
熱中症になった場合は、適切な対応をする必要があります。以下に対処法の手順を紹介しますのでしっかりと覚えておきましょう。基本的にやるべきことは意識の確認と体を冷やす、水分補給の3つです。
応急処置の重要項目
・意識の確認
・体を冷やす
・水分補給
1.意識があるか確認
意識がなかったり、呼びかけに対する返答がおかしい場合はすぐに救急車を呼びましょう。意識がない場合は、すでに脳などにダメージがある可能性が高いため、すぐに119番で救急車を呼ぶようにしましょう。
救急車が来るまでは、熱中症の方を涼しい場所へ移動させ、体を冷やすなどの応急処置を行います。自分で水が飲めなかったり、だるさで動けない、全身がけいれんしているといった場合も迷わず救急車を呼びましょう。
救急車を呼んだ後は意識がある場合と同じように次の手順に進んでください。
2.涼しい場所へ移動する
涼しい場所へ移動して体の体温を上げないようにします。クーラーが効いた室内などが良いですが、野外にいて近くに涼しい室内がない場合もあると思います。
そのようなときは、直射日光の当たらない風通しの良い日陰などに移動します。日陰がまったくないような場所の場合は、日傘やタオル、新聞紙などを使ってできるだけ直射日光があたるのを防ぎます。
3.衣服を緩める
涼しい場所へ移動したら熱中症の方を仰向けに寝かせます。また、ベルトなど首元を緩めて風通しを良くしておきましょう。さらに、脳への血流を良くするため、カバンやタオルなどを使って、足先を高くしておきましょう。
4.体を冷やす
わきや足の付け根などを、タオルにくるんだ保冷剤や氷などで冷やします。保冷剤や氷などがない場合は、直接皮膚に水をかけてうちわ、などであおぐのも良いですね。
自動販売機があれば、冷たい缶やペットボトルを保冷剤がわりに使うこともできます。
5.水分・塩分を摂取する
熱中症の場合は、脱水症になり水分が不足している場合が多いです。自力で飲み物が飲めるのなら水分を摂取します。水分を取るときは、できるだけ水分と塩分の両方がとれるスポーツドリンクがベストです。
めまいや頭痛などなんらかの熱中症の症状が出ている場合は、体内への吸収率が速い径口補水液が適しています。嘔吐の症状や意識のない場合は、うまく飲み込むことができないため、無理やり水分を飲ませないようにします。
6.医療機関を受診する
体を冷やしたり、水分をとったりしても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
[ad#co-1]まとめ
〇熱中症にかかったときに冷やすべき場所
・脇の下
・両側の首筋
〇熱中症の応急処置
- 意識の確認(意識のない場合は救急車を呼ぶ)
- 涼しい場所へ移動する
- 衣服をゆるめる
- 体を冷やす
- 水分補給をする
- 医療機関を受診する
熱中症は気温が高くなる時期に起こりやすいので、夏場は特に注意が必要ですね。 今回、自分で熱中症について調べてみたことで、体のどの部分を冷やせば良いのか、また熱中症になった場合の対処法を知ることができました。
実際にそう行った場面に直面した際に、事前の知識を持っておくことは、とても大切だと感じました。もしも、何も知識を持っていなければ、おそらくとっさに適切な行動は起こせないと思います。
改めて知識を持っておく重要性を実感しました。これからもどんどん知識を貯めていきます!
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